軍犬の種類

_日本陸軍で採用されていた軍犬は、長年にわたる歩兵学校の実験の結果、シェパード、ドーベルマン、あるいはエアデール・テリアの3種類となった。この他にも時として雑犬のうち成績良好なものが取り入れられている。  追跡力、格闘力などでは日本古来の紀州犬、秋田犬、アイヌ犬など優秀な狩猟犬がある筈だが、残念 ながら体力の点、及び訓練性能で劣るためいずれも輸入種あるいはその子孫に限られている。
_この3種類の犬の概要は次の通りである。

(1)シェパード:産地はドイツで毛並みは、黒、黒褐、灰色、灰褐、褐、体高60cmほど。性質は敏感、活発、剛健、勇猛で特に警戒心旺盛であり、他人に慣れず、主人に対して非常に忠実、忍耐力、記憶力ともに抜群で、まるで軍犬のために生まれてきたような犬である。(実際、シュテファニッツ大尉が、軍用犬を目指して作出したもの。) 用途としては、伝令、警戒、捜索が適任で、日本軍の軍犬の大部分を占めた。

(2)ドーベルマン:ドイツ産で、黒褐、黒、錆黒等、大きさはシェパードとほぼ同じ位だが、短毛のため小さく見える。性質は、俊敏、活発、怜悧、忠実で用途もシェパードに同じ。

(3)エアデール・テリア:イギリス産で、陸軍への採用は少ない。色は背が黒、暗灰、頭、四肢は黄褐色で、四角形の体型をしている。性質は温順で嗅覚が発達しているため、伝令、警戒等の用途に適している。

_なお、軍犬の正式採用は大正11年、犬種はシェパードである。


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